風のファミリー

≪記憶の葉っぱをそよがせる、風の言葉を見つけたい……小さな試みのブログです≫

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

いつか飛びたかったのかな

音信 鳥になりたいと思った そしたら 青い風になった はばたくと風は いちまいの紙だった 会いたい人がいた その街だけが 記憶の白地図をひろげる 飛んだ。 風には声もある 声は 鳥に似ていた * いつか飛べるかな 最後に残った1枚のガム きみとぼくと 半分…

なにわの水を生きる

水を飲む 空っぽのペットボトルになって 朝の瞑想をする この夏もいっぱい 琵琶湖の水を飲んだ 大きな川となって 小さな流れとなって ぼくの空っぽは満たされていく ただの水道水を飲んでいるのだが 琵琶湖の水を飲んでるんだと思うことがある 琵琶湖の水は…

森は生きているか

小さな窓から 小さな窓から小さな空へ 移りかわる雲の日々 晴れた日は手さぐりの虚ろ 雨の日はとおい耳 風の日は過ぎていく水 暗い夜はあてどなく 夢とうつつ 小さな窓から 雲にのせて いずこへか魂をはこぶ 春の津波は 森の深くまで押し寄せてきたか 吹きだ…

そのとき光の旅がはじまる

風の物語 本のページをめくる あなたの指が 風のようだと思った 息がきこえる 深いため息と咳ばらい ただそれだけが ひとの一生だったかのように 長い物語ははじまり 長い物語はおわる 本を閉じると あなたはすっかり年老いて 風のようにそっと その部屋から…